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監修:宮城県亘理郡 佐藤歯科・矯正歯科医院

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子供の出っ歯の矯正治療の方法、時期、期間、費用について

2017/06/02

“出っ歯”とは簡単に言うと上の前歯が下に比べて極端に前に出てしまっている状態のことです。

出っ歯の状態

出っ歯の状態

詳しくお話しすると、出っ歯には4つのタイプがございます。
 1.上の歯だけが前に出て出っ歯になっているケース
 2.上の顎の成長が大きすぎるケース
 3.下の顎の成長が小さすぎるケース
 4.1〜3が混在しているケース

“出っ歯”は子供の「歯並び」の問題だけではなく、口の機能(噛む)などや口呼吸になってしまうといった問題も引き起こしてしまう可能性があるため、多くの親御さんが非常に気にされるのではないでしょうか。

この記事では出っ歯について知っておきたいことをまとめてご紹介いたします。

■目次

将来、問題になるのは見た目だけではない!?

歯並びや顔の形といった見た目の問題だけでなく、口の機能(噛むなど)などにも問題を抱えてしまうことがございます。

それだけでなく、口呼吸になってしまうことがとても問題なのです。鼻呼吸をするということは私たちにとってとても意味のあることなのです。

将来、問題になるのは見た目だけではない

鼻呼吸が大切な理由と5つの役割

鼻呼吸の大切さ
鼻呼吸には主に5つの役割がございます。

1つ目は、空気中の微量の菌やホコリなどのアレルギーの元になるようなものを体内に直接入り込まないようにしてくれています。

直接、菌やホコリなどのアレルギーの元となるものを口呼吸で吸ってしまうと、風邪をひきやすくなってしまったり、アレルギー体質になってしまったりしてしまう可能性が少なからず高まってしまいます。

鼻というのは、外部の汚れから守ってくれるフィルターの役割をしてくれます。そのため口呼吸ではなく鼻呼吸がとても大切なのです。

2つ目は、脳の温度を冷ます働きが鼻呼吸にはあるとされております。

鼻の空間と脳は非常に近いところにあり、鼻から入る空気により脳が冷やされるとされております。興奮してしまっている人を冷静にするときに、多くの方が「深呼吸をゆっくりして冷静になりなよ」というのもこの理由からですよね。

鼻呼吸には脳を一定の温度に保つ役割がございます。

3つ目は、自律神経を整える役割が鼻呼吸にはございます。

口呼吸は交感神経、鼻呼吸は副交感神経を活性化するという役割がございます。落ち着きの悪い子に口呼吸が多いと言われているのはこの理由からですね。

4つ目は、喉の乾燥防止の役割です。
これは多くの方がご存知かと思いますが、喉が乾燥してしまうことで風邪をひきやすい体となってしまう可能性が高まってしまいます。

鼻呼吸をすることで常に喉が保湿されている状態を保つことが健康のポイントです。

5つ目は、鼻呼吸をすることで口臭や虫歯や歯周病になる予防ができるということです。

口呼吸と特徴として、口臭があったり、虫歯や歯周病になりやすい状態になってしまったりします。よく口呼吸をされているお子さんを持つ親御さんが、「この子、口臭がひどくて」とご相談にいらっしゃいます。

鼻呼吸にはそのようなお口の中を健康に保つ役割がございます。

そもそもなぜ“出っ歯”になったのか?

多くの場合、「お父さんやお母さんが小さいころ“出っ歯”だったんです」というような遺伝が原因となるのですが、
それ以外でも出っ歯になる可能性ももちろんございます。

どのような原因でも共通して言えるのは、歯並びに影響する「舌」の運動に問題があるために“出っ歯”のような歯並びの乱れを引き起こしているのです。

舌の力による矯正

本来、モノを飲み込む時は舌の先端が上顎の前歯の後ろあたりにくっつき、「ごっくん」と飲み込む時に「舌」が上顎を前や横に押し広げます。

唾液や食べたものを飲み込む回数は1日平均1200〜2400回とされています。
つまり、正しい「舌」の運動で飲み込んでいれば、その回数分だけ上顎を前や横に押し広げる力かかり、理想的な顎の成長を促します。

一方、出っ歯のお子様の場合、どうしてもこの「舌」の運動が上手くできません。
そのため、上の前歯が前に傾斜しすぎてしまったり、下の顎が成長しきれなかったりすることで“出っ歯”になってしまうことがございます。

いざ、子供の出っ歯の矯正をしようとすると

お母さんお父さんが子供に“出っ歯”の矯正治療をしようとすると「いつから矯正をスタートさせたらいいの?」という悩みが出てくるかと思います。

早期の治療は、より良い成長になる可能性を高くする

上顎の成長は10歳、下顎はそれよりも遅れて成長がストップします。

そのため、骨の成長具合か歯の傾斜により出っ歯になっているのかを診断するために、出っ歯の治療では前歯の永久歯が生え変わり始める6歳から10歳までの間に出っ歯の治療を開始することをすすめております。
 
例えば、上の顎の成長により出っ歯になっているのであれば早いうち(10歳まで)に顎の成長を止めるように対応しなければなりません。

また、この期間であれば、矯正で歯並びに影響する「舌」の運動を正しくさせることにより、より自然に顎の成長を促してあげることが可能となります。

佐藤歯科矯正歯科医院では“成長を利用した子供の矯正治療”を目指しております。

※12歳を過ぎて放置してしまうと抜歯をする矯正治療となってしまったり、最悪の場合、顎切りの手術を伴う矯正治療をしなければならなったりする可能性が高くなってきてしまいます。

子供の出っ歯の矯正方法

出っ歯を治療する場合、噛み合わせの高さが低なってしまっていることの改善、上顎の前歯が下顎の前歯よりも出ていることの改善をする必要がございます。

当医院では6歳から10歳の出っ歯の子供の矯正治療にはネオキャップ&ビムラーという矯正方法を用います。
Bimler(取り外し式のビムラー装置)ネオキャップ(歯にかぶさる固定式のキャップ)

歯並びというは3次元的に治療をしていくことが重要になります。

取り外し式のビムラー装置は水平的な歯並びの改善、固定式のネオキャップは垂直的な歯並びの改善を目的とすると同時に、その2つの装置により舌の筋トレを行っていくことが可能となります。

子供の治療の手順(仮称:佐藤くんの場合)

 佐藤くん 平成26年4月4日 (始めの出っ歯の状態) 

平成26年4月4日

佐藤くん 平成26年12月(ネオキャップ装着した日)

平成26年12月

佐藤くん 平成27年7月1日(ネオキャップ装着から約8ヶ月)

平成27年7月1日

■2.舌の筋肉がついてきたら、ビムラー装置の使用開始

ネオキャップを装着した1ヶ月後くらいに、取り外し式のビムラー装置を使用していただきます。

この装置は夜寝る時だけ装着するものです。お口の中でプカプカと浮いており、お口を開けると落ちてくるため無意識に舌で装置を上に持ち上げたりすることで舌の筋トレを行います。

また、この装置は寝ている時に唾液を飲み込むことで舌が上顎を押し広げるサポートをします。

ビムラー装置は子供に用いる一般的な床矯正装置(上と下が別々の装置)とは異なり、上下を一緒に矯正する装置となっております。上と下の歯を一緒に矯正できるのものこの装置の特徴です。

佐藤くん 平成27年7月14日(ビムラー装置使用開始) 

平成27年7月14日

■ビムラー装置
ビムラー装置

佐藤くん 平成28年5月30日(ビムラー装置使用から10ヶ月)

 
平成28年5月30日

以上のような手順でネオキャップ&ビムラー矯正治療を行っていきます。

見ての通り、ネオキャップというキャップはかぶさってはいますが、金具をつけてワイヤーで歯並びを治してはいませんので、見た目にも矯正治療をしているようには他の人からは分かられないのも特徴の1つです。

ネオキャップ&ビムラー矯正治療の利点・欠点

■利点

・成長に合わせた治療!だから…
・抜歯を前提としない治療ができる
・治療後の顔が自然になる
・より自然な歯並び、噛み合わせになる
・治療後の後戻りが少ない
・口呼吸が改善する
・指しゃぶりなどの癖が治る
・取り外しができる!だから…
・基本的に寝る時と夕方2~3時間だけつける
・人知れずに矯正ができる
・痛みがない
・精神的、肉体的なストレスを感じにくい
・日常生活に不便がない
・虫歯になりにくい

■欠点

・取り外し式の矯正治療なので、きちんと毎日夜寝る時に装着しないと治りが遅い
・成長を利用した治療のため、12歳以降の年齢だと治りが遅くなる

このような利点欠点があるので、当医院では6歳から10歳ごろの子供に用いることでより楽に治療をすることをすすめております

治療期間について

ネオキャップ&ビムラー矯正治療は子供の成長を利用した治療のため、基本的には治療期間としては約4年を考えております。

ビムラー装置は毎晩寝る前にはめて寝る装置となっておりますので、きちんと着けて寝るお子さんは比較的早く改善しますが、なかなか着けて寝ないお子さんの場合は治りが遅い場合がございます。

出っ歯の矯正の費用について

6歳から10歳頃からの矯正治療であれば基本的にネオキャップ&ビムラー矯正治療が適応となります。

この治療のみの場合、費用は診断料5万円、治療費45万円となっております。

また、月に一回程度、歯並びの測定やクリーニング等を行わせていただきながら、調整をさせていただきます。調整料は月に一回2000円からとなっております。

主には2000円となりますが、ビムラー装置の修理などの場合などがありますと5000円程の費用がかかることもございます。

10歳以上の子供の場合は、拝見させていただいてから、ネオキャップ&ビムラー矯正または他の矯正治療を選択させていただいております。費用は矯正治療の方法により異なりますので、ご説明の際に詳しくお伝えさせていただきます。

まとめ

子供の矯正治療で多くのお父さんお母さんが気になることは主に4つございます。
・治療のスタート時期 
・どのような装置を使うのか 
・治療の終わりはいつになるのか
・費用はどれくらいかかるのか

今回はこの4つの点を中心にご説明させていただきました。もちろん、歯並びの状態や症状は子供一人一人異なっていますので、他に気になる点がございましたらご相談下さい。

子供の矯正治療に不可欠なのは、親御さんの子供の歯並びを治してあげたいというお気持ちはもちろんなのですが、一番は子供自身が歯並びを治したいと“やる気”になることです。これが子供の矯正治療にはとても重要です。

そのため、子供のやる気が続くように「子供の矯正治療はできるだけ痛くなく楽にできる矯正治療でなければならない」と佐藤歯科矯正歯科医院では考えております。

当医院では20年以上様々な矯正治療を行ってまいりましたが、結果的により子供に負担の少ない、子供の成長を利用したネオキャップ&ビムラー矯正を採用させていただいております。

この矯正治療は治療の質を保つために、3年に1回の認定施設の更新をクリアした医院のみで行われている特殊な矯正治療です。また、当医院は宮城県で初めてのネオキャップ&ビムラー矯正の認定施設となっております。

子供の出っ歯がお悩みで治療をされるお友達は多くいらっしゃいますので、お悩みがございましたら、是非一度ご相談いただければと思います。

また、当医院では相談だけではなく他のお友達がどのように矯正治療をしているのかを実際に見れる見学会も月に1度行っておりますので、お気軽に見学ください。

出っ歯のご相談は佐藤歯科へお気軽にどうぞ

子供の出っ歯がお悩みで治療をされるお友達は多くいらっしゃいますので、お悩みがございましたら、ぜひ一度お気軽にご相談いただければと思います。

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