子どもの歯並びが気になって、歯医者さんに行くと「大人の歯に生え変わってから矯正治療を始めていきましょう」と言われてしまうことがあります。

大人の歯に生え変わってから、矯正治療をしようとすると限られた顎のスペースで綺麗に歯を並べようとするため、健康な歯を何本か抜歯して治療することになってしまうことがほとんどです。

大人の歯と子どもの歯が混ざっている時期（５歳〜10歳）の子どもの成長を利用してあげることで、なるべく将来歯を抜くことにならないようにすることはもちろんのこと、大人の歯に生え変わってから行う矯正のような負担（痛い、見た目が悪いなど）がない矯正をしてあげることができるようになります。

今回の記事では、子どもの歯があるうちに矯正をするべき理由をご紹介します。

《子どもの歯があるうち（５歳〜10歳が最適）に矯正をするべき６つの理由》

１． 負担の少ない矯正をすることができる

私たちの歯科医院では、取り外しのできる矯正装置を使って子ども矯正を行わせていただいております。名前は、ネオキャップ&ビムラーと言います。

この装置は別名「フローティング装置」と呼ばれております。フロートとは「コーラフロート」を思い出していただくとわかりやすいのですが、“浮いている”という意味です。

つまり、今までのようなブラケットという装置を固定してワイヤーで力をかけるわけでもなく、装置のネジの力で顎を大きくするわけでもないので、痛みのない治療をすることができます。

２． 子どもが成長しようとする力を利用できる

では「一体、どうやって顎を大きくしていくの？」と思われるかもしれません。

顎は成長とともに大きくなっていきます。特に、上の顎は５歳〜10歳にかけて成長していきます。

しかし、中には顎の成長が不十分な子どもがいます。そのような子にはやはり矯正が必要になってきます。

何もしなくてもキレイな歯が並ぶ子と並ばない子がいます。

歯がキレイに並ぶか並ばないかは、舌の使い方によって大きく左右されます。

⇒詳しくはこちらのブログをご覧ください： 子どもの「舌」の力を使って歯並びを矯正する

そして、この舌の使い方があまり上手ではない子どものサポートをしてくれるのが、ネオキャップ&ビムラー装置なのです。

子どもの成長する時期に、ネオキャップ&ビムラー装置を使うことで、本来成長しなければならない大きさくらいまで顎の成長をサポートし歯並びをキレイにしてくれます。

３． できるだけ抜歯をしない歯並び治療ができる

子どもの時期から矯正を始めると、将来生えてくる大人の歯が生えきるように顎の成長を促しておけるため、抜歯をしなくても歯並びが自然に並んでくることができるようになります。

上の顎は10歳までにある程度成長していきますので、その時期までに子どもの矯正をすることで、楽に顎の成長を促すことができます。

お子様のためにも、健康な歯を抜歯するような矯正治療にならないようにしてあげたいですね。

４． 知らないうちにゆっくりと歯並び治療ができる

このネオキャプ&ビムラー装置は、夜寝るときにはめるだけの治療になります。

寝ているときに、つばを飲み込む力（舌の歯にかかる弱い力）を利用して、歯並びを治していきます。

そのため、お子様は痛みも訴えず、ワイヤーが外れてくるということもほとんどなく、親御さんからは「何度も歯科医院に連れてくる必要がなく、手間もかからないから楽です」とよくおっしゃっていただいております。

定期的なメンテナンスで、「ここ治っていますよ」とお伝えすると、「あら、本当だ！」と親御さんにビックリされるほど、お子様にとっても親御さんにとっても自然で楽な治療となっております。

５． 安価で矯正ができる

矯正は100万円くらいの費用がかかると思われがちですが、子どものうちのネオキャップ＆ビムラーでの矯正治療は、比較的安価で治療ができます。

取り外し式の装置で顎の成長をうながして、歯がキレイに並ぶようにする治療ですので、費用を抑えることができると同時に、本来あるお子様の成長を使って矯正治療を行うため、より自然な仕上がりになるのも特長です。

また、最近の子どものいるご家庭では、兄弟、姉妹が何人かいるご家庭が多くいらっしゃいます。

そうなると、平等に矯正治療をしてあげようとすると莫大な費用がかかってきてしまいます。

ネオキャップ＆ビムラーでの矯正治療なら、「子どもたち全員にしてあげられるから嬉しいです」とよくおっしゃっていただけております。

毎月か２か月に１度、定期的なチェックも必要ですが、その費用も抑えることができるため、家計にも安心な治療となっております。

６． 虫歯や歯周病などになりにくくなる

一般的に知られていることなので、あえてお伝えすることはないのかもしれませんが、歯並びがガタガタしていると歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。

つまり、歯並びを整えることで歯磨きがしやすくなり、健康な歯を保ちやすくなります。

また、私たちの行っている矯正は固定式の金具がつきませんので、矯正をしていても歯磨きがしやすくなっているため、矯正をすることでの虫歯になる可能性を極力抑えることができます。

子どもの歯があるうちに矯正をする６つの代表的な理由をあげさせていただきましたが、これ以外にも様々な大切な理由がございます。

子どもの歯並びの矯正をご検討でしたら、無料でご相談をしておりますので、その際に子どもの時に歯並びを治すことがいかに大切かなどのお話をさせていただければと思います。お気軽にご相談ください。

佐藤歯科矯正歯科医院　（宮城県　仙台市　岩沼市　亘理郡）