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監修:宮城県亘理郡 佐藤歯科・矯正歯科医院

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知って得する!顎を広げる2つの小児矯正

2016/09/05

小学校低学年から行える子ども矯正にはさまざまな方法がございますが、その中でも顎を広げる2つの方法についてお話しさせていただきます。

まずは、なぜ顎を広げる必要性があるのかをご説明してまいります。

なぜ顎を広げる必要性があるのか

最近の子どもたちは顎が小さいから歯が並びきらないということを、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

実際は、今の子ども達は顎が小さくなったのではなく(※昔の子どもの顎と比較しても大きさは変わっていない)、歯自体の大きさが、昔の子ども達の歯よりも大きくなっているという論文が出ております。

よく「子どもの顎が小さくなったので、顎を広げていきましょう」と言われるのは、大人の歯自体の大きさが大きくなってしまった分、成長後の大人の歯が綺麗に並びきるためにはもっと大きな顎が必要になったためなのです。

顎の成長は上と下では成長が異なりますが、上の成長の方が早く、小学5、6年生までにある程度上の顎の成長は決まります。

つまり、大人の歯がきちんと生えきるように顎を成長させていく場合、6〜10歳で顎を広げる子ども矯正が必要になっていきます。

それを過ぎてしまうと、矯正のために健康な歯を抜歯して歯が並びきるスペースをつくって矯正をするということなってしまうことがございます。

顎を広げる2つの小児矯正

顎を広げる子どもの矯正には、大きく分けると床矯正と機能矯正の2つがございます。
ひとつひとつご紹介していきましょう。

①床矯正

まず1つ目は、床矯正といわれる矯正方法です。この矯正は上と下の矯正に分かれており、別々に顎を広げていきます。

子どもの顎を広げる床矯正

広げ方としては、矯正装置の真ん中などにネジがついており、それを親御さんもしくは子ども自身でネジを回して顎を広げていきます。

顎を広げる力としてはネジの力(機械的な力)で広げていきます。

②機能矯正

もう一つの矯正は、機能矯正という矯正方法によって顎を広げていく方法です。

機能矯正の1つにビムラーという矯正装置があるのですが、それは上下一体となって顎を広げていくことができます。

ビムラー矯正

広げ方としては、夜寝る時の無意識のうちにツバを飲み込む舌の力を利用した矯正治療となります。そのため、人工的な力ではなく、子どもの潜在的な力を利用していきます。

また、舌の力で顎を広げていくので、広がりすぎることはありません。

⇒舌で顎を広げることについて、詳しくはこちらのブログをご覧ください

当院では、より自然な力で、上下一緒に顎を広げていける機能矯正の1つであるビムラー矯正を主に採用しております。もちろん、場合によっては床矯正を用いることがございます。

お口の中の状態などによって矯正方法を選択させていただきますが、できるだけ親御様にも子どもにも楽な、機能矯正ビムラーで顎を広げる方法をさせていただいております。

機能矯正ビムラーは、舌で顎を広げていくため、負担なく顎を広げていけると同時に、ネオキャップという装置をさらに組み合わせて矯正治療をしていくことで、広げるという水平的な咬み合わせの改善だけでなく、咬み合わせの高さをも変えていくことができるようになります。

つまり3次元的に矯正治療を行っていくことが可能となります。

ネオキャップビムラー矯正
 
お子様の顎が小さいのを心配されている親御さんは多くいらっしゃいます。
その場合、6〜10歳の時期に、顎を広げる矯正治療を始めていくことをお勧めします。

早くから成長を促してあげることで、将来抜歯をせずに矯正できるようにしておいてあげていただければと思います。

お子様の矯正をお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

佐藤歯科矯正歯科医院 (宮城県 仙台市 岩沼市 亘理郡)

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