受け口(反対咬合)の子どもにチンキャップは必要か?
受け口(反対咬合)とは上の前歯と下の前歯が反対になっている状態のことを言います。※反対になっている歯の本数により、交叉咬合とも呼ばれます。
受け口や交叉咬合の子ども達で、「まずはチンキャップでの治療をしていきましょう」とすすめられることがあるかと思います。
ちなみにチンキャップとはこのような装置です。
昔はこのような装置で下顎の成長を抑える受け口の治療をするのが一般的でした。
子どもの心と身体の成長する大切な時期にこのような治療は自分の子どもにはさせたくないという親御さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。
当医院では受け口・交叉咬合のお子様(小学校低学年)にはネオキャップ&ビムラー矯正という子ども矯正治療をさせていただいております。
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ただ、すべての受け口の子がこの治療が可能なわけではありません。
ビムラー矯正に合う受け口の種類
受け口には大きく分けて2種類ございます。
①骨格的なもの
②歯の生え方によって受け口になっているものです。
①骨格的なもの
チンキャップは確かに有効な場合もあります。現在では顎関節に支障をきたすという意見、小学生の時などにしても成長期で結果的に再度受け口になり、再度骨格的なものも含めて矯正が必要にあるという論文もあり、最近ではあまり行われなくなりました。
②歯によって受け口になっているもの
現在、当医院で多く見かける受け口は、骨格的なものではなく、歯の生え方により受け口のようになってしまっている子どもです。
この場合、チンキャップは使用せずに、ネオキャップ&ビムラー矯正にて治療していきます。
まずは歯の生え方や顎関節の状態などを診査して、どちらのタイプの受け口かを把握することが重要です。
チンキャップを使いましょうと言われたお子様でも、診査をすることで、使わなくてもネオキャップ&ビムラー矯正で治療可能かもしれません。
悩まれておりましたら、本当にチンキャップが必要かどうかの矯正相談をさせていただければと思います。
最後までご覧いただき有難うございます。
佐藤歯科矯正歯科医院 (宮城県 仙台市 岩沼市 亘理郡)